六本木 国立新美術館にて開催中
「
ルノワール 芸術と革新」展と
「
第13回文化庁メディア芸術祭」
一日のうちに観てきました。
それぞれの展示について、
ルノワールは光の印象テーマの明るさなど目に留まり、制作作品の変遷による芸術家の葛藤などもみることができる王道の美術展覧会でした。
対して
文化庁メディア芸術祭、こちらは現代の先端メディア版の見本市とサロンを併せ持った意味合いを持つ展示。
印象としてはゲームやアニメーション、漫画といったわかりやすいものがフィーチャーされているように思われたのですが全編を見通したわけでもないので思い違いをしていたら申し訳ありません。
ただ、個人的にも文化庁メディア芸術祭は思い入れの深い展示だったので会場の温度の普通さにちょっと肩透かしでした。
ほんの何年か前、恵比寿の東京都写真美術館で文化庁メディア芸術祭が開催されていたころは、会場に足を運ぶということだけでわくわくするものがあったのですが国立新美術館会場ではそれを感じられませんでした。
思うに、写真美術館で開催されていたころはまだメディア芸術バブルが起こる前。胎動している時期だったのではないでしょうか。
その後「国策としてメディア芸術を」という声があがったあとの盛り下がり期なのか”技巧としての技術力”は上がっているのですが”それをせんがための情念”が薄い印象を受けました。
twitterを使った情報発信も目玉のひとつにしているのですが広報と情報の実験段階といった印象でクロスメディアとしての位置づけにtwitterが使われていないところが課題ですかね。
ルノワールの絵画が100年後の人々にあたえる波紋を現代のメディアアートは持っているのか?
歴史学や社会学の分野ではメディア芸術は価値あるものですが
文化、哲学や心理学といった面では、はたして芸術と呼べるレベルまで達しているのか?
玉石混合で展示されているので玉を見つけに行ってみませんか。
これから作られる歴史分野に参加できる展示です。
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六本木ヒルズにて早い時間から開いているお店でランチ。
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展示を見た後東京ミッドタウン IDEE CAFEにて一休み。

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アートな一日でした。
posted by rojiuracafe at 21:03|
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